2012年11月26日月曜日

高松

N年ぶりに高松へ行ってきました。





高松まで飛行機、バス、フェリーを乗り継いで目指すは直島。
ぱらつく雨。




ひさしぶりの船。暖色系のライトと渋い色味の椅子がよい。






お昼はもちろん山本うどん。かき揚げうどんとお稲荷さん。
甘くて懐かしい味。かき揚げが出汁をすって、じゅわっと美味しい!





うみの駅まで戻りつつ銭湯外観拝見。大竹伸朗。ざわざわ。




草間彌生のかぼちゃ。
いらっしゃいとむかえてくれる、安心のどっしり感。





町営バスでつつじ荘まで移動してパークまで散歩。こちらのかぼちゃは思慮深いふう。




パークへ移動も迷う。ベネッセショップの店員さんに道をきくと案内してくれた。





まだ昼過ぎだったのだけど、部屋の準備が整っているとのことでチェックイン。
初ベネッセは、パークのダブル。ひろい!ダブルベッドはじめてですけど、こんなにおおきいの・・!
お部屋アートはタレルだし、部屋にある珈琲は美味しいし、素晴らしすぎる。




休憩すませておでかけ。ヒト型アートありつつ。これいつもびっくりしてこまった。












地中美術館までの道中、ちらばる作品群。




こちらは足つぼアート、いやいやただの滑り止め。素人目にはほんとう紙一重。




天にのびる棒とカーブミラー。





そして地中美術館へ。山道、砂道、結構歩くけど楽しいねー。
ウォルターデマリアのわからなさは健在。モネは晴れの日のほうが、内からのひかりがぼんやり輝く気がするなあ。
作品数こそ少ないけれど、ひとつひとつをじっくり堪能できる稀有な美術館。




ホテルへ戻り、またひと休憩。珈琲をこぽこぽと淹れていると自宅かと思うような心地良さ。
必要十分なアメニティは品良く整えられて、収納はシンプルで美しい。そして棚も水回りもとても使いやすい。
・・・住みたい。






夕食は本村まで。古民家を改装したという中奥は、昭和色の濃い食事やさん。磨りガラスがかわいい。
ヒューガルデンなんかもおいてる洒落た店で、食事もなかなかうまい。
直島名産の蛸は、カリッとパン粉でソテーされててビールにあう!それとかぼすがオレンジみたいな甘さでびっくり。

帰りはまたホテルまでバスで。真っ暗なので歩けないと思う。
町営バスの終点はつつじ荘までなのだけど、なぜかパークまでのせてってくれた。
お風呂につかってバタリおやすみ。







ふつかめ。ベネッセは宿泊施設が4つにわかれてる。そして、食事処も別棟になっているのですね。





パークからの移動の道中には、杉本博司や須田悦弘の作品がちらほら。





朝食はバイキング。野菜の味が濃い!すりおろしドレッシングに負けないくらい強い。すごく美味しい。。
小豆島の醤油、直島の海苔、、などなど地元の名産を丁寧につかっているのも嬉しい。




チェックアウト後はミュージアムへ、ベネッセ宿泊者は無料です。
安田侃の彫刻に寝そべって空を見上げたり、100生きて死んだり、ゆったりとした空間でのびのびと鑑賞できた。
ベネッセとっても素敵だな。またいつか泊まりにきたい。次はオーバルがいいな。





移動。家プロジェクトへ。
ベネッセで購入済のチケット片手にふらふら。あのチケット、地図がとってもわかりやすい。




直島の〆にやっぱり山本うどん。本日遅めの訪問のためすでにお稲荷さんは売り切れ、残念。
肉うどんを注文。甘辛のたれが汁と混ざってコクのある旨み。やっぱり美味しいよ、週2で食べたい。





さて高松へ戻ります。生活工芸祭とかいうのをやっていて賑わっていたのだけどノーチェックだった。




いってらっしゃいとおかえりの塔。




城の目。






一鶴にてビールと骨付鳥!おやどり、ひなどりをひとつずつ注文して食べくらべ。
おやどりのほうが、みしっと噛みごたえがあってうまい!好みはこちら。ビールにもこっちかな。
皮の部分はカリカリに焦げててまたいいー。ひたひたのスープにキャベツを絡めて食べる、うまい。幸せ。
けどひなどりもむちっとジューシーで美味しい。
とりハムはバジルドレッシングがイマイチ。ハム自体はしっとり美味しい。あーマヨネーズほしい!


一泊二日の高松旅。やっぱり高松、楽しいです。商店街もイケてて、よさそうなコーヒーサロンや喫茶店がいくつか。
また一人旅しちゃおーって感じです。以上

2012年11月1日木曜日

2012.10

遅ればせながら桐島見た、かみきくんがかわいすぎて胸の奥がきゅんとして苦しい気持ちになりました。
ああいう、自己顕示欲とスクールカーストと好き嫌いでゆらいだ時期は
煩わしいことも多かったけれど、でもやっぱりいいなー。毎日が一週間がとても長くて、たのしかったなー。







没後120年記念 月岡芳年

ずっと心待ちしていた月岡芳年展。テーマ展でちらりと観ることはあっても、個展で生涯の作品を通して観るのは初めて。
初めての三枚続の大判錦絵は、構図がかっこうよい、国芳をしっかりとみていたのだなー。
線がぎこちなく、いびつであったりはするけど、初作でこの凄みはやっぱり凄い。

残虐な作品でよく知られる芳年、私は彼自身が狂っていたと思っていたのだけれど、実は違う、と。
歌舞伎や講談などのシーンを描いていたと。ウワー知らなかった!
講談は庶民に愛されていた。ちょうど現代の文庫本のように。
その講談で残虐な描写があるのだ。芳年は、庶民が見たい作品を作ったまでだった。

まあしかし、血みどろの作品。赤に膠をまぜてねっとりとさせているらしく、その生々しさにはやっぱりぎょっとする。
内臓もしっかり描いてるし!この絵を買って居間に飾れます?と思ったり。やっぱ需要がよくわからないw
挿絵とかならすごくいいけど。というか錦絵って当時どうやって扱われてたんだろうな。

晩年の作品は劇画タッチとでもいいますか、めちゃくちゃかっこいい。
物語がぎゅっとつめこまれてひたっとそこにとどまっているような。
筆のなめらかさ、鮮やかな色味。美人画の妖艶さたるやぐっと惹きこまれてしまう。
顔の形状、目鼻だちなどこそ一緒のように見えるけど、目線や髪はそれぞれで、なんかストーリーがあるみたいに感じて想像するのが楽しい。

後期はがっつり展示替え。


お伽草紙 この国は物語にあふれている

酒呑童子の作品がいくつか。絵巻がずらりと並ぶ中、大江山縁起図屏風がズバッとかっこよい。
原在中の百鬼夜行絵巻かわいかったなー。百鬼夜行いつか描いてみたいなw
百鬼夜行とか付喪神などのモノノケ系はかわいい。鼠草子も楽しい。

鼠の絵観てたら、芳年の猫vs鼠の錦絵、お伽草紙じゃないけど観たくなった。